鎌倉 鶴岡ミュージアム 
2021年7月21日


ロンドン、グラスゴー、フィレンツェを旅してから2年。やはり新型コロナウィルス(COVID-19)は収まらず、いや、むしろ拡大してきている今日。国内旅行もはばかられる状況の中、海外なんてとんでもない雰囲気。オリンピックが行われ、対策はいろいろ取られたけど、そもそも個人の良心に頼る規制だから収まるはずはないと密かに思う・・。そんな状況の中、どうしても見たい展示があり、行ってきた。(人のことは言えないか・・・)

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

元神奈川県立近代美術館旧鎌倉館として1951年11月に建築家・坂倉準三の設計により建築され、開館したこの建物。借地であったため、2016年1月の契約期間終了に伴い閉館し、取り壊される危機に陥った・・・が、保存運動の末、土地の餅ny氏である鶴岡八幡宮が保存して活用することを決め、2019年6月に 「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として開館された。


■いよいよ入館!

入館は、鶴ケ丘八幡宮側から。チケット売り場には、なんと巫女さん!なぜかありがたい気持ちになる(笑)。チケットを購入して入ると、すぐに目に入るのがこの中庭。思わずシャッターを切る。



TOPの写真は国道画家からのファサード。私は鶴岡八幡宮側から入ったので、最初に見たのはこの蓮池越しの姿。訪れた日は、死にそうなくらい暑い日だったので、この蓮池越しの姿が涼しげに感じられた。

■八幡宮側の入り口

で、これが正面(現在の)。左の写真の階段に向かって左に旧チケット売り場があった。今も国道側からは入れるが、入館するには反対側に回らなければならない。


暑さも忘れて見入ってしまうこの空間!

八幡宮の敷地に入ってすぐのところにある太鼓橋のところにある木。面白い形をしている。帰りに何の木か立札でも見てみようと思ったのに、すっかり忘れて・・・



■空間・・・インテリア?

内部と外部が混じる空間へ

インテリアといってよいものか・・・。上記の写真の右側が中庭。中庭を囲む空間は解放されており、ほぼほぼ室内では無い。この空間がすごく気持ちよい^^し、すごく好き!

蓮の咲く平家池側

中庭の回廊の反対側、池に面した通路。この季節は、蓮の花が咲いていて、張り出した天井に映る水の文様がきれいだった。一日中、ここでぼんやりとして過ごしたくなる空間だ。

絶妙な位置にある階段

中庭を囲む回廊と蓮池側の通路の間に、2階への階段がある。大谷石の壁からちょっとはみ出し、さりげなく「ここ!」と示してくれている。端っこではなく、正面でもないこの場所にあるのは何とも憎い!あ~、でももともとは2階から入っていくのだったから、展示を見終わった人がこの階段で下に降りた時、中庭を目にするよう考えてたのかなぁ・・・

フォトジェニックな階段

階段を上がると、展示室前の開かれた空間に出る。そしてこの壁面を目にするのだが、思わず写真を撮りたくなるようなデザイン!写真を撮りながら、ここだけこれにするなんでずるいなぁ~って、思ってしまった。

空間を区切りつつ繋げる鉄格子

中庭を囲む回廊と蓮の池(平家池)側の通路を仕切る鉄格子。太めの鉄棒と細い鉄棒を交互に配した軽快な鉄格子だ。仕切る必要があったのか、でも仕切りたくなかったのか・・・でも、この格子があった方が面白い^^

大谷石の壁

中庭と回廊を隔てる壁は大谷石。この壁も穴あき。穴の部分にガラスブロックが入った部分もあるが、受付のある空間と中庭を仕切るこの壁は穴のまま。鉄格子といい、この壁といい、仕切りたくないんだなぁ・・・天気の悪い日はどうする?・・・まぁ、壁の無い部分が半分あるから、もういいか・・・って?

光と影

中庭を囲む壁によって作られた光と影のコントラスが良い感じ^^大谷石のこのテクスチャーと色が強烈な夏の光を和らげている感じがする。

明と暗

左手の部屋は何だったんだろう?旧切符売り場の後ろだし、案内所も兼ねた事務所?ゆるくカーブした壁と穴あき大谷石の壁で作られた明暗がなんかいい!

旧チケット売り場

今回特別に公開された旧チケット売り場。

旧チケット売り場内部

天井も低く、階段下を利用したコンパクトな空間

■外観

旧正面・旧チケット売り場

正面大階段横のチケット売り場。ここでチケットを購入して、あの大階段を上がるって、いい感じだよね~

大階段中央にそびえる赤い柱

この角度で見ると、ちょっとした現代彫刻の様!

大階段脇の空間1

正面大階段下に入るとこんな空間が!

大階段脇の空間2

上の写真の反対側にはこんなかわいい空間と水飲み場が!

なんとなくコルビジェっぽい?!

この箱が浮くような、ふわっと立ち上がったこの感じは!

迫力!

なんかいいですよねぇ!

海外へ行くことは当分できそうにない状況が続いている。
でも、国内にもまだまだ見たい建物がたくさんある! 2021年9月21日記次は…鶴川の不思議な建物へ^^!

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一見!!

金属板の案内図
こんなところまでデザインする憎さ!
鉄格子の向こうに見えるのは蓮の花
大谷石の壁の穴に埋め込まれたガラスブロック
中庭のたたき
視聴覚室。この椅子は!
上の写真の奥の部分は定海までの吹き抜けになっている。天井が緩いRになっています。
展示室内も今回は撮影可^^!
こんなところも公開!
旧チケット売り場内部
チケット売りながら見る風景は・・・

内部から見た大階段の裏

ロッカー室入り口の天井。壁が微妙な曲面になっているため不思議な曲線に
◆おまけ